ペット仏壇・仏具の専門店として、2008年の創業以来、累計15万人以上のペット供養のお手伝いをしてきた「ディアペット」が、
ペットの火葬や葬儀、ペット供養、ペットロスなど、ペットの旅立ちにまつわることを、専門店ならではの視点でお伝えします。

ペット仏壇・仏具の専門店として、2008年の創業以来、累計15万人以上の供養のお手伝いをしてきた「ディアペット」が、火葬や葬儀、供養の仕方など、ペットの旅立ちにまつわることを、専門店ならではの視点でお伝えします。

猫ちゃんが虹の橋を渡りました 死別体験記  ~M E様の場合~

ペット 死別体験記

佐賀県にお住まいのM E様よりお寄せいただいた
猫ちゃんとの死別体験記です。

会社の敷地でぐったりしていた仔猫を拾って
動物病院に駆け込んだのが3年ほど前。
それが愛猫きなことの出会いでした。

病院に着いた時は呼吸もほぼ止まっていた為
医師より助けるのは難しいだろうと言われましたが
奇跡的に回復し、
家族として迎えることになりました。
呼吸が止まっていた影響かほとんど鳴けず
体は一般的な成猫よりも小さく
体重も2kg超しかありませんでした。
それでも先住猫と一緒に遊びながら
元気に育っていきました。

そうして1歳を迎えた頃、
急に発作のような痙攣を起こすようになりました。
定期的に病院に通い、
発作を抑える薬を嫌がる毎日で
きなこは幸せなのか不安でした。
薬は痙攣する頻度が減る代わりに
肝臓に負担がかかっているため
一般の猫より長く生きられないことが多いと知り
やりきれない思いもありました。
急に体調を崩すことも増え、
それでも今までどおりまた元気になる、と
きなこの不調にも慣れてしまっていた時でした。

病院帰りだった1月のある晩、
別の部屋でうたた寝をしてしまっていたら
聞いた事のない鳴き声が聞こえて
慌てて駆けつけました。
きなこは久々の発作で意識が混濁する中
必死に鳴いていました。
夜中で行ける病院が無く、
最期は目の前で息を引き取るのを
見ているしかできない自分に
言い表せない気持ちでいっぱいでした。

あんなに苦しんでいたのに
きなこの顔は寝ているみたいで
見ると涙が止まりませんでした。
その夜は きなこをいつもどおり
抱いて布団に入りました。
体はまだ暖かくて柔らかくて
朝になったら起きるかもしれない、と
本気で思いました。

初めてのペットとの別れだった為
インターネットの情報を頼りに
火葬までを行いました。
火葬は永代供養してくれるお寺に決めました。
住職さんがくれた綺麗な山茶花をはじめ
色とりどりのたくさんの花に囲まれて
きなこは旅立ちました。

悲しみばかりでしたが、
今思うと最期に呼ばれたような気がしています。
不甲斐ない飼い主でしたが
最期に立ち会わせてくれたのかもしれないと
思えるようになりました。

頑張って生きてくれてありがとう。
今度は病気の無い健康な体で
生まれてきてくれますように。