ペット仏壇・仏具の専門店として、2008年の創業以来、累計15万人以上のペット供養のお手伝いをしてきた「ディアペット」が、
ペットの火葬や葬儀、ペット供養、ペットロスなど、ペットの旅立ちにまつわることを、専門店ならではの視点でお伝えします。

ペット仏壇・仏具の専門店として、2008年の創業以来、累計15万人以上の供養のお手伝いをしてきた「ディアペット」が、火葬や葬儀、供養の仕方など、ペットの旅立ちにまつわることを、専門店ならではの視点でお伝えします。

ディアペットが生まれるまで ~きっかけは、愛犬との別れでした~

ペットロスの癒し方,ペット供養の豆知識

「ペットに仏壇仏具があるの?」

そう驚かれることもまだまだ多い、少しめずらしいお店『ディアペット』。
お店でご用意しているのは、旅立ったペットたちを供養するためのものばかりです。

2008年。
ディアペットは日本で初めてのペット供養の専門店として生まれました。創業当時は、「ペットに供養なんて必要ない」という声を受けたこともありましたが、ずっと同じ想いと願いを胸に運営を続けています。

”旅立ったお子さまたちのために、
そして、見送ったご家族のために”

その想いが生まれるきっかけとなったのは、幼い少年と愛犬との別れでした。

愛犬の供養が出来なかった、少年の思い出

ディアペットが生まれるよりも、ずっと前。
お寺に生まれたある少年が、愛犬と日々を過ごしていました。

少年は、大切な存在へ手を合わせ思い偲ぶことを身近に感じるお寺という環境の中で、愛犬と兄弟のように育ちます。旅立った命を供養することも、愛犬を家族の一員として大切に思うことも、少年にとっては当たり前の日常だったのです。

当たり前の穏やかな日常を経て、少年は愛犬の旅立ちを経験することとなります。

愛する、家族の旅立ち。
少年からしてみれば、今まで身近に感じてきた供養というものを、愛犬のためにもしてあげたい。そう心が動くことは、少年にとってとても自然なことでした。

子供ながらに、
「うちの子のお墓を立ててあげたい」
そう家族に願ったそうです。

しかし、結果として周囲に反対されてしまい、お墓だけではなく愛犬を供養すること自体も許されることはありませんでした。

今ではペット供養がだんだんと受け入れられている時代となりましたが、当時は人と同じようにペットの供養をすることに、ずっと厳しかった時代です。

「あの子の供養をしてあげられなかった」

お寺という環境で供養というものを身近に感じて育った少年の心に、その出来事は深く刻まれることとなります。その少年が成長して大人になり、ディアペットというお店を生み出すことになるのです。

イギリスで見つけた、小さなお墓との出会い

少年は大人になり、墓石を販売する仕事に就いていました。
そんな中、海外の墓石や墓地の視察に訪れたイギリスで小さなお墓に出会うことになります。

日本のお墓は〇〇家之墓と刻まれているように、その多くはそれぞれの家族ごとにお墓が存在します。

しかし、イギリスのお墓は個人のためのもの。刻まれるのは、旅立ったその人の名前です。大きさも小さく、その人だけのために存在する小さなお墓。

それを見て、こう思ったそうです。

「これなら、ペットのお墓を建てて
 しっかりと供養出来るんじゃないだろうか」

昔、愛犬のお墓を建ててあげられなかったあの頃の自分のように、うちの子の供養をしたくても出来ないという人はきっといるはず。そんな家族のためにも、日本に帰国してからペットのためのお墓づくりに取り組みます。

しかし……

ペットのお墓をご用意したものの…

結論から言えば、ペットのお墓は売れませんでした。

現在、ディアペットではペットのお墓を販売しており、多くのご家族さまからご用命いただいています。けれど、初めてペットのお墓を販売した当時はまだまだペットの供養に厳しい時代だったのです。

ペットのお墓を建てるには、お金と場所、そして何よりも周囲の理解が必要です。その理解が、なかなか得られない時代でした。

それでも、ペット供養を諦めない

ペットのお墓が必要とされなくても、すでに多くの家庭にはペットが大切な家族の一員として存在していました。

「自分の愛犬のように、いつかはみんな旅立っていく」

「それなら、せめて旅立ちのお手伝いは出来ないだろうか」

精一杯生き抜いた、命の旅立ち。

供養することすら叶わなかった愛犬との思い出を胸に、社長はペットのための火葬業を始めます。

「うちの子の供養はどうしてあげればいいの?」

ペット火葬を行う日々の中で、様々なご家族と出会うこととなりました。

数々の、悲しみの涙。
頑張ったねと、わが子を撫でる優しい手。
別れを惜しむ声、悔やむお気持ち。

火葬をすると、お体はお空へ旅立ちます。
生前の姿を見ること、触れることは叶わなくなってしまいます。

家族として過ごしてきた、うちの子との別れ。

”お空へ送り出してからも、
あの子のために何かしてあげたい”

ペット供養への理解があるかどうかなんて関係なく、そんな家族としての想いは確かに存在していました。それを証明するように、想いを抱えたご家族から社長はある相談をうけることになります。

「うちの子の供養はどうしてあげればいいの?」

そこで、やっと気付きます。

”あの子のために何かしてあげたい”という家族の想いを叶えてくれる、ペットのための供養品がほとんど存在しないことに。