ペット仏壇・仏具の専門店として、2008年の創業以来、累計15万人以上のペット供養のお手伝いをしてきた「ディアペット」が、
ペットの火葬や葬儀、ペット供養、ペットロスなど、ペットの旅立ちにまつわることを、専門店ならではの視点でお伝えします。

ペット仏壇・仏具の専門店として、2008年の創業以来、累計15万人以上の供養のお手伝いをしてきた「ディアペット」が、火葬や葬儀、供養の仕方など、ペットの旅立ちにまつわることを、専門店ならではの視点でお伝えします。

ペットの旅立ちの時 ~火葬の前に”決めること”と”出来ること”~

ペット供養の豆知識,ペット葬儀・ペット火葬

”うちの子の旅立ち”

考えるだけでも悲しくて、寂しい別れ。

今まさに大切なわが子を亡くし、
こちらのブログに辿りつかれた方も
いらっしゃるのではないでしょうか。

ペット火葬の業者探し
火葬の前の旅立ちの準備
そして、火葬後にお骨をどう供養していくのか…

大切なペットを亡くした時に
”決めなければいけないこと”

そして、火葬の前だからこそ
”私たち家族が出来ること”

旅立つペットちゃんのためにも
お空へと見送る家族のためにも

いつかは訪れてしまう、その時。

大切なペットをなくした時、
”火葬の前に家族が決めること、
そして出来ること”についてお話してまいりますね。

まずは、じっくり考えよう

「早く火葬してあげないといけない」

ペットを亡くし、そんな風に焦ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ディアペットとしては、人と同じように最低でも一晩以上は一緒に過ごして欲しいと考えています。

蘇生の可能性もありますし、お姿のあるうちにしか出来ないことがたくさんあります。
旅立ちの準備としてお体を綺麗にしてあげたり、撫でたり、匂いをかいだり…
愛らしいそのお体に触れることのできる、かけがえのない大切な時間となります。

また、焦ってペット火葬業者を決めてしまったり、ペットの死により受けたショックや悲しみで納得のいくお見送りを出来ないこともあるからです。
難しいことではありますが、まずはお心を落ち着けて、大切なわが子のためにしっかりとお見送りの準備をしましょう。

▼火葬の前に”決めること”

1.火葬後、お骨はどうする?

火葬すると、生きた証としてお骨がのこります。

そのお骨を、おうちへ連れて帰るのか、それともペット火葬業者へそのまま供養をお願いするのか。
まずはそれを決めてからペット火葬業者を探すと
「こんな風に見送って供養してあげたい」
そんな家族の希望を叶えてくれる業者が見つけやすくなりますよ。

お骨をおうちへ連れて帰ることを”返骨”といい、おうちで供養されることを”手元供養”といいます。
近年では、8割ほどの家族が手元供養されているようです。
ペット仏壇の多くは骨壷が納まるように作られているのですが、それは手元供養される方がそれだけ沢山いらっしゃるからなんですね。

「うちの子のお骨、どうしよう?」
大切なペットをなくし、深い悲しみを抱えている最中にそれを決めないといけない場面も、きっとありますよね。
もしもお骨をどのように供養するか悩まれたら、一旦おうちへと連れて帰り、手元供養しながらお骨をどうしてあげるかじっくり検討してもいいでしょう。

お骨の供養については様々な考え方がありますが、大切なうちの子のことは家族が決めても大丈夫。
お骨を手元供養するのか、ペット霊園などに納骨するのか……
最近ではお骨をパウダー状にする粉骨を行い、樹木葬や散骨をする方も増えてきました。
わが子の供養という大切なことだからこそ、時がたつにつれてしてあげたい供養のかたちが変わることもあるかもしれません。
それでも、どうか家族が心を込めて選んだ供養のかたちでわが子へ想いを届けて欲しいと願っています。
家族の愛情に包まれながら過ごされたわが子だからこそ、家族の考える供養の方法が一番安心なはずです。

 

2.ペット火葬業者を選ぼう

施設内の固定炉で火葬してくれるところや、移動火葬車(出張火葬サービス)で火葬してくれるところ。
他にも引き取り火葬サービスを行っている業者もあります。
ペット葬儀を執り行ってくれたり、その後の供養までお任せ出来るところなど今では様々なペット火葬業者があります。

ペット火葬業者を選ぶ際に、HPなどでよく見かける言葉が二つあります。
それは、”個別火葬”と”合同火葬”。

個別火葬とは、ペット1匹だけを火葬することをいいます。
そして、合同火葬とは、複数のペットを一緒に火葬することです。
合同火葬の場合は、うちの子のお骨を拾うことはできません。
「うちの子のお骨を拾いたい」
「返骨してもらい、おうちで手元供養したい」
そうした場合は、個別火葬を選ぶ必要があります。

こちらから全国の火葬業者をお探しいただけます。
ディアペットメモリアルパーク

また、筆者が実際にうちの子の火葬を経験した際、ペット火葬業者へ確認しておくと安心だと感じた点をまとめてみました。

▽火葬業者へ確認しよう

□事前に準備した棺や箱に納めたまま火葬出来る?
□副葬品は何をどのくらい入れてあげられる?
□火葬後、お骨拾いは出来る?
□お骨をおうちへ持ち帰れる?(返骨)
それは全骨?それともお骨の一部?
□火葬後すぐにお骨の納骨をお願いする場合、どんな風に供養してくれるのか?

こちらのまとめが、少しでも旅立ちのご準備のお力となりましたら幸いです。

また、ペット火葬業者によっては事前にペット葬儀や火葬について相談することができたり、施設の中を見学可能なところもあります。
実際に業者の方とお話してみたり、どんな場所でペット葬儀・火葬を執り行うのかを事前に知ることが出来ればより安心ですよね。

ペット葬儀や火葬は、わが子のことを想いながら過ごすとても大切な家族の時間となります。
どうか安心して任せることのできるペット火葬業者をお選びいただけますように。

 

▼火葬の前に”出来ること”

上記では火葬の前に決めなければいけないことをお話してきました。
ここからは、火葬の前だからこそ出来ることについてお伝えしてまいりますね。

3.副葬品を持たせてあげよう

ペットの旅立ちの際に、想いをこめて一緒に火葬してあげるものを”副葬品”といいます。

大好きなおもちゃや、お気に入りの洋服。
匂いだけでご機嫌なおかおを見せてくれた大好物。
そんな、家族だからこそ思い浮かぶ、あの子の好きなもの。

「うちの子の好きなものを、
副葬品として一緒に火葬してあげたい」

大切な家族だからこそ、そのように思うことは自然なことです。
ただ、そのものの素材や量によっては副葬品にすることが難しい場合もあります。
ペット火葬業者により副葬品として火葬可能なものは異なりますので、うちの子らしいものを副葬品として持たせてあげたい場合はペット火葬業者へ確認すると安心です。

おもちゃや洋服、好物以外だとお花やお手紙を入れてあげたというお話をよく伺います。
中には、紙箱に好物を詰めてお弁当を作ってあげたという方もいらっしゃいました。

筆者がうちの子を火葬したペット火葬業者ではプラスチック製のものは火葬不可だったので、製菓用の紙製の焼き型を器の変わりにしてフードを副葬品にしました。
この方法ならウェットフードや液状のおやつも持たせてあげやすいですよ。
※業者により火葬不可の場合もありますのでご確認くださいね。

また、ペットのための棺についてはこちらで詳しくお話しています。
ぜひあわせてご覧くださいませ。
ペットの棺 どこで買う?必要?

 

4.生きた証をのこそう

火葬すると、お骨以外はお手元にのこりません。
ふわふわの毛や小さな爪、綺麗な羽根や愛らしいあの子の足あと。
どれも火葬後にはのこすことの出来ない大切なものです。

毛をのこす場合、「どこの毛をのこせばいいの?」とご相談を受けることがあります。
どこの毛をのこすかは自由にお決めいただいて問題ありません。
ただ、長く保管することを考えれば出来るだけ水分や有機物(体液やフードなど)が付着していない綺麗な部分の毛をのこすと安心ですね。

保管したり、持ち歩くためのカプセルやケースは後からゆっくりと探すことも出来ます。
まずは仮の箱やスナップ付きのビニール袋などに一旦保管してもいいですね。

「骨壷からお骨を取り出しても大丈夫なの?」とご質問をいただくことがありますが、ペットのお骨の場合は何も問題はございません。
ただ、直接手で触れて皮脂がお骨についてしまうとお骨のカビの発生理由になってしまう恐れがありますので、ビニール手袋を付けて素手で触れないようにしたり、ピンセットやお箸を使ってお骨を取り出すと安心です。

また、筆者はうちの子の骨壷を開けてお骨を取り出したことがあるのですが、小さなお骨は思いのほか骨壷の底の方にあり、取り出すためにはお骨を動かす必要がありました。お骨はとても繊細なもの。触れて崩れてしまうことがないとは言い切れません。そうなるとお心を痛める方もいらっしゃるだろうなと、うちの子のお骨を取り出した時に感じたのです。
そうした経験から、火葬後にお骨を遺骨カプセルなどに納めたい場合は、お骨を拾う際にカプセルに納まりそうな小さなお骨を少し分けておくと、後から骨壷の蓋を開けて取り出さなくてすむのでおすすめします。

まとめ

「もっとこうしてあげたかった」

「知っていれば、生きた証をのこせたのに…」

わが子の旅立ちのお話をお聞かせいただくと、
そんな後悔のお声を伺うことは少なくありません。

また、普段通りのお気持ちでは
なかなかいられない中で、
どこで火葬するのか、
お骨をどうするのかなど、
考えることがたくさんあります。

考えて、悩んで。
ひとつひとつ決めていく最中
「これで大丈夫なのかな?」と
不安を感じることもあるかと思うのです。

こちらをお読みいただいたことで、
少しでも不安なお気持ちに寄り添い
安心に繋がりますように。

たった一度のお見送りだからこそ、
せめて悔いのないものとなるようにと
心より願っております。