ロングコートチワワちゃんが虹の橋を渡りました 死別体験記 ~S.K様の場合~
千葉県にお住まいのS.K様よりお寄せいただいた
ロングコートチワワちゃんとの死別体験記です。
チョーの肝臓に腫瘍が見つかって、良性でも、悪性でも取らないと破裂のおそれありとの医師の説明あって、輸血も必要かもで輸血犬を探してと病院から言われたので夫は手術に反対でしたが、今は肝臓の状態が良かったので余命を快適に過ごさせる為に夫に頼み込んで手術の承諾を得ました。
その意思を伝えた数日後、輸血犬も無事見つかり、医師も以前手術(2年前にも同じ病院でやはり肝臓の腫瘍で手術していました)した医師とチョーの手術の成功の可能性など話し合いも済んで、考えられる限り安全を確保して手術をしました。
手術の日は仕事を休んで病院の敷地で(ショッピングセンター内だったから)待機していました。
術後に担当医から説明があって、開腹してから癒着がいっぱいあったのと、腫瘍がかなり大きくて場所も良くないので腫瘍を取りきれなかったと(全部取ってしまったら、その後の生活が出来なくなると決断したそうです。)主治医に言われ、ガンの疑いも言われてしまったので、退院してからしばらくは元気でも闘病生活が始まるのかもと残りの犬生をどうしたら少しでも楽しく過ごさせてあげられるかを考えながら帰って来ました。
術後直ぐに少し遠くからチョーの姿を見せて貰えました。
流石に元気なく、医師に明日、夫とお見舞いできるか聞いたら、絶対安静だから明日は遠慮したほうがと言われ翌日のお見舞いは諦めました。
翌々日は私は仕事だったので夫が一人で(チョーの顔が見たくて我慢できなかったので)お昼頃お見舞いに行きました。
頭を撫でて来たそうですが、思ったより元気そうだったとLINEで教えて貰って、翌日私の仕事が休みだったのでチョーに会えるのを楽しみにしていましたが、仕事が終わって着替えに向かうと、夫が職場に来ていて、『落ち着いて聞いてね、チョーが体調が急変して亡くなっちゃったんだよ。』と言われました。
嘘だって思いましたが(夫は昼に会ったばかりです。元気そうだって言ってたのに…)とにかく着替えて夫が待つ車まで行って、二人っきりになってから、本当だとわかり声をあげて泣きました。
夫が今すぐチョーを迎えに行きたいけど、自分も気が動転してるから、明日の朝イチで病院に向かおうと言われて、私もチョーに直ぐに会いたいのはヤマヤマでしたが、もう暗くなっていたし、病院までは車で一時間ちょっとあったし、私もかなり気が動転してたので、夫の意見に従いました。
帰ってからは後悔ばかりでした。
手術しなければ、あと数ヶ月は確実にチョーと暮らせたのです。
自分でもいっぱい考えて、当時(今も)していた犬のSNS仲間とも相談して、一番良い選択のはずだったのに特にSNSの仲間からはお見舞いのメールをいっぱい貰っていてその返事も書いていないままでしたから、本当に気が動転してしまって、その日はただ、ただ泣いていました。
可愛い犬でした。
家族が大好きで、家族以外にはなつかなくて、甘えん坊で休みの日には、夫と私の間を行ったり来たりしてて可愛くて癒されて。
ドッグフードは手からしか食べてくれないので、そこは困ったさんで。
お散歩はそんなに好きじゃないけど、お外に出るのは大好きで、夫と週末近所のショッピングセンター(犬同伴出来た)に行くのが楽しみなチワワで。
お風呂に入れて貰うのが大好きで、孫が来るとどさくさに紛れて入れて入れて貰えないかと順番待ちしたり。
夫と寝てるけど、夫の出勤前に私の部屋に来て二度寝するのが楽しみで駆けて来た事。
可愛い仕草しか思い出せなくて、せめて手術頑張った事労ってあげたかったとまた泣きました。
翌朝、電話してから病院にチョーを迎えに行きました。
チョーの死がやっぱり間違いであって欲しいと向かう道で思っていましたが、対面したチョーは段ボールの中で冷たくなってしまっていました。
ただ、本当に眠っているようで、呼び掛けて起きないのが嘘みたいでした。
病院で取り乱したらどうしようと心配していましたが、昨日泣き通しだったので涙は出ないで、会えた事でボッーとしてました。
早く帰ろうと段ボールを抱えて病院を後にしました。
その日は、眠った様なチョーが部屋にいたので、夫と「チョーは今日は起きないね、ぐっすりだね」ってチョーを見ては現実逃避な会話をしていました。
翌々日に夫が火葬の手配をしました。(明日はどうしても仕事が休めなかったから)
夜中に急にチョーが死んでしまった事で気持ちが落ち着かなくなりました。
インターネットで犬が亡くなったらする事で、遺体をドライアイスで冷やすってあったけど、病院の指示はアイスノン等で冷やすで、冬だったけど保存が心配になってドライアイス入手を調べましたが翌日に間に合う物はありませんでした。
お散歩から帰っても、肉球を触って冷えてるとしばらく手で暖めてあげていました。
床に寝てると冷えるからと、ソファーに抱き上げたり、私のベッドに連れて行って暖をとらせました、このチョーをもっと冷やさなくてはに今日、初めて泣きました。
翌日は仕事が休みだったので、エアコンで部屋を最低温度に下げてチョーの脇にいました。
ずっと話しかけていました。
保存が心配でしたが、何度も何度も撫でました。
家に帰ったら、好きなものいっぱい食べさせてあげたかったのにごめんねと泣きました。
夫が帰って来て、遺体でも明日の朝までチョーが形でいてくれるのが慰められると呟きました。
翌日、火葬場に行きました。
チョーはしっかりした体つきでしたが、お骨は華奢な物でした。
寂しい気持ちで骨壺を抱えて帰ってきました。