愛兎との死別体験記 ~Kさまの場合~
KS様にお寄せいただいた
野ウサギのおこげちゃんとの死別体験記です
夕方、仕事を終え帰宅したところ、ソファーの上にこげの姿が有り
「あれ?この時間にこんな所にいるなんて…」
何時もなら布を掛けたテーブルの中に居る時間だった為
不思議に思いました。
それから、3時間半経った夜9:00
昏睡状態のまま、小さな口で4回程呼吸をした後、
それまで動いていた鼻がぴたりと止まり静かに亡くなりました。
本当に呆気なく、私の手をわずらわせる事無く
本当に呆気なく旅立ちました。9才3ヶ月でした。
動物病院に勤める娘が保護された子うさぎを連れ帰った事が縁で家族となり
茶色の毛並みでおこげと命名。
手の平にすっぽりと収まる小さな子が9年の間、
私達家族を癒やしてくれました。
こげが元気だった頃毎日、人間のエゴでこんな小さな家の中で暮らす事に罪悪感ばかりでした。
本当なら、野山を自由に駆け回っているだろうと・・・。
しかし、こげが亡くなった今、この子が自由と引き換えに我が家へ来てくれた事も、意味のある事だった。
この子がしっかり最後まで役目をまっとう出来た。
そう思っています。
だから、ありがとうと感謝の気持ちで、今も毎日声をかけます。
野性のこげから、色んな事を学ぶ事が出来た。
生きる事も死ぬ事も全てに
真剣で、決して誰のせいに
する事も無く、言葉を発する事も無くじっと耐える
そんなこげから私が教えられた事です。
好奇心旺盛でそのくせ臆病で、抱っこはさせてくれなかったけど
撫でられるのは、大好きでそんなこげが大好きだった
KS様