ペット仏壇・仏具の専門店として、2008年の創業以来、累計15万人以上のペット供養のお手伝いをしてきた「ディアペット」が、
ペットの火葬や葬儀、ペット供養、ペットロスなど、ペットの旅立ちにまつわることを、専門店ならではの視点でお伝えします。

ペット仏壇・仏具の専門店として、2008年の創業以来、累計15万人以上の供養のお手伝いをしてきた「ディアペット」が、火葬や葬儀、供養の仕方など、ペットの旅立ちにまつわることを、専門店ならではの視点でお伝えします。

悲しい気持ちにはカタチがあるんじゃないかな、というお話。 | 私のペットロス経験談

ペットロスの癒し方

こんにちは、ディアペット大阪の荒木です。

私は生まれてからずっとそばに猫たちがいて、
今も2匹のやんちゃ娘たちと暮らしています。

猫たちと暮らすなかでその旅立ちも何度も経験し、
その度にどうしようもない気持ちを抱えてきました。

そうした経験から、ふと
心の中に生まれてくる気持ちにはカタチがあるよなぁ、
なんてことを思うようになったんです。

生まれたての悲しみ、そのカタチ

うちの子を亡くした直後に生まれた悲しい気持ちは、
トゲトゲしていて抱えると痛くてたまらないカタチでした。

それでもあの子がいたからこそ
生まれてきた気持ちだから、
なんとか悲しみも大切に抱きしめていたくて、
頑張って向き合うのですが
痛くて、辛くて、どうしようもありません。

自分の心の中にある気持ちなのに、
暴走しているのかと思えるほど
突然涙腺が爆発したように涙があふれてきたりして、
本当にどうしていいのかわからなかったんです。

時間が薬というのは、確かにそのとおり

毎日毎日、どうしていいのか分からないほど
大きくて痛い悲しみを抱えて過していました。

散々自分を責めて、泣き散らかして
やっと少しだけ悲しい気持ちが心に馴染んだ頃に

「あ、悲しみが抱えやすくなってる」

そう感じたことがあったんです。

あんなにトゲトゲしていて
心にちくちくと刺さっていた悲しみ。

それが、なんだかトゲトゲの角が
ちょっとだけ丸くなったような・・・
なくなったわけではないけれど
悲しみを抱く時の痛みが和らいでいるような。

とても感覚的なものなのですが、
「気持ちというのは心の中で
 ゆっくり変化していくものなんだな」と、
「時間は薬って本当なんだ」と感じたものです。

変わる気持ち、変わらない想い

カタチだったり、温度だったり、色だったり。
多くの気持ちは、心の中で変化していきます。

「悲しい気持ちがどんどん薄れてしまったら、
 私の中にあるあの子への想いも
 一緒に薄れてしまうんじゃないか」

昔、そんな風に自身の気持ちの変化を
恐れていたことがありました。

確かに、以前のように悲しい気持ちで
心の中がいっぱいになり、
涙が止まらないということは
もうほとんどありません。

それでも、大切に想っていることには
なにも変わりはなく、
今でも親ばか全開で過ごしています。


△いつもふくふく顔で眠っていたうちの子

思えば、深い悲しみだって
うちの子への愛情が源になって
生まれてきた気持ちなんですよね。

うちの子への愛情が、
深い悲しみに姿を変えて心の中にあったように

時を重ね、今ではあたたかな想いに姿を変えて
心の中にあってくれているような気がしています。

悲しい気持ちが完全になくなったわけではありませんが、
今ではすっかり心の中に馴染んで私の一部になっています。

あの子の旅立ちから8年経って、思うこと

気持ちが変わってしまっても、
あの子への想いは変わらない。

あの子を見送ってから、今年で8年。
今の私がとても実感していることです。

今でも「なんであの子が」「どうして」と
思い返しては苦しくなることもあります。

それでも、心の中にあるその悲しみは
今では以前よりも丸く、
抱きしめやすいカタチになりました。

あの頃、悲しい気持ちに従って
思いのままに悲しんで、悔やんで、泣いたからこそ、
今の悲しみのカタチがあるのかもしれません。

もしもあの頃、悲しみを抑えて耐えていたら・・・
今と同じ私はきっといなかったはずです。

「泣いてはいけない」

「いつまでも悲しんでいてはいけない」

ペットロスを経験する方の中には
そうして悲しみを抑えてしまう方も少なくありません。

けれど、その悲しみも特別な想いだからこそ
どうか大切にしていただければと願っています。

日常生活を送るうえで、
耐えなくてはいけない場面もあるものですよね。

それでも、どうか
悲しみを大切に抱えるお時間が
あなたにありますようにと、祈っています。