もうすぐ春のお彼岸、ペット仏壇周りのお手入れをしませんか?
もうすぐ春のお彼岸。
お彼岸といえば、
旅立った大切な存在を想い偲び、
お墓参りに行ったり、
ペット仏壇周りのお手入れをしたりして
想いを届けるのにぴったりの時期です。
そこで、今回は
”ペット仏壇周りのお手入れ”について
お話してまいります。
ペット仏具のお手入れについても
お話していますので、お仏壇を使わずに
うちの子の”祈りの場”を作られている方も、
どうぞ参考になさってくださいね。
2024年春のお彼岸は、いつ?
2024年のお彼岸は3月20日の春分の日を中日にして、3月17日が彼岸入りとなり、3月23日が彼岸明けとなります。
ペット仏壇 まずはお手入れポイントをチェック
まずは、お手入れが必要な場所を確認しましょう。
ペット仏壇のチェック
ホコリはたまっていないか?
ペット供養をしていると、うちの子のために色んなものをお供えされている方は少なくありません。
お花を飾ったり、オブジェを飾ったり…
細かなものを飾っていると、どうしてもペット仏壇の中にホコリが溜まりやすくなってしまうものです。
また、普段はあまり見ることのないペット仏壇内側の天井部分にも、ホコリが入り込むこともあります。
お線香のヤニはついていない?
お仏壇周りの汚れといえば、お線香のヤニ汚れ。
お線香を焚く時に使用する香炉や香皿、香立てが茶色く色付いてしまうのはこのヤニ汚れのためです。
煙に乗ってお仏壇についてしまうこともあるので、しっかりチェックしてみてくださいね。
骨袋はへたっていないかな?
最近では長い間おうちで手元供養されることも多い、ペットちゃんのお骨。
骨を納めた骨壷は骨袋に納められている場合が多いのですが、この骨袋は厚紙や布で出来ていることが多いのです。
骨袋を長く使用していると、骨壷の重さを受けて底がへたってきたり、ホコリで汚れてしまったり、沢山撫でたり抱っこして毛羽だったり、飾りが取れてしまっていたり…沢山おうちで供養してきたからこその痛みが発生してしまうもの。
筆者の愛猫の骨袋も、飾りの房が取れたり、色がくすんだりしていたので新しいものにお着換えしております。
敷物は汚れていないかな?
仏具などの下に敷く敷物を使用されている場合は、仏具を敷物から下ろしてチェックしましょう。
毛羽だっていたり、お供えものやこぼれたお線香の灰で汚れてはいないでしょうか?
もしも汚れていたら、それはうちの子の祈りの場をしっかりと守ってくれた証です。
洗えない素材の場合は水拭きしていただき、それでも汚れが落ちない場合は、お役目を終えたものとして新しいものに交換してあげてくださいね。
香炉灰は綺麗?
ダマになってしまっていたり、お線香の燃え残りが溜まってはいませんか?
取り換え時期が分かり辛い香炉灰ですが、お彼岸やお盆、月命日などを迎えるタイミングで替えるのがおすすめです。
ロウソク立てにロウが残ってないかな?
「溶けたロウがロウソク立てに付いて、固まって取れない」
実は、店頭でご相談を受けることも多いんです。
こちらもぜひ、チェックしてみてくださいね。
おりんはくすんでいない?
おりんの多くは真鍮という素材で作られています。
真鍮は、空気中の酸素に反応してどうしてもくすみや変色が起こってしまうのです。
お子さまのおりんは、いかがでしょうか?
お手入れの方法ご紹介
ペット仏壇のホコリを落とそう
まずは、お仏壇内部のホコリを落としてきましょう。
大切なお骨や位牌、仏具などの上にホコリを被せないためにも、お手入れする前にひとつひとつそっと取り出します。
ペット仏壇の中を空にしたら、はじめに中の天井部分からホコリを落としていきます。
柔らかい布で拭いたり、ホコリ取りのハタキで優しくはたきましょう。
ハタキは仏具屋さんやホームセンター、簡易なものなら100円ショップなどでも販売されていますよ。
お線香のヤニを落とそう
陶器製の仏具に付いたヤニは、水拭きで落とすことが出来ます。
頑固な汚れの場合は、さっと水洗いしてください。
陶器製品は、ざらついている底やふちの部分からどうしても水分を吸ってしまいますので、水につけっぱなしにしないようご注意くださいね。
骨袋を替えよう
もしも骨袋が痛んでいたら、新しい骨袋にお着換えしましょう。
伝統的な六角骨袋はもちろん、今ではお洋服のようなデザインの巾着骨袋も沢山販売されていますので、お子さまらしいものをお選びくださいね。
▼ディアペットの骨袋(タップすると骨袋特集をご覧いただけます)
▼骨壷サイズが分からない場合はこちらを参考になさってください。
香炉灰のお手入れ
お線香の燃え残りを取り除こう
お線香を香炉灰に立てて焚くと、どうしても燃え残りが発生してしまうもの。
燃え残りをそのままにしていると、お線香を立てる時に当たってしまい、うまく立てられなくなってしまいます。
お箸やピンセットで灰の中を優しく探り、燃え残りを取り除きましょう。
燃え残りが発生するのはなぜ?
なぜ燃え残りが発生するかといえば、実はお線香の火が香炉灰に触れると熱が奪われてしまい、火が消えてしまうからなんです。
香炉灰の中には保温性が高く、最後までお線香が燃焼して燃え残りが発生しない種類のものもありますよ。
灰が固まっていないかな?
湿気などによりダマのような塊が見られたり、灰が固くなってきていてお線香が立て辛い場合は、茶こしなどを使ってふるいにかけてあげるとサラサラになり使いやすく、見た目も綺麗になりますよ。
新しい灰に交換する時の注意点
見た目が悪くなっていたり、灰が固くなりお線香が立て辛くなってきたら、新しいものに交換しましょう。
交換する時は、古い灰は全て香炉から取り出し、新しい灰だけを香炉へ入れてくださいね。
古い香炉灰は、可燃ごみとして処分していただいてかまいません。
固まったロウの取り方は?
ロウソク立を使いロウソクへ火を灯すと、溶けたロウが固まって取り辛くなることがあります。
「ヘラなどでがりがり削って取っている」というお話を伺ったこともありますが、そうするとロウソク立てに傷が入ってしまったり、怪我をしてしまうこともありますのでどうぞご注意くださいね。
ロウは60度ほどの熱で溶けて柔らかくなるもの。
それを利用して、熱いお湯を付けた布で固まったロウをあたためて拭き取るという方法もあります。
また、ドライヤーなどで温めて柔らかくしてから拭き取るのもいいですね。
※注意※
熱湯に漬けてロウを溶かすことも可能ではありますが、溶けたロウが浮いたまま排水溝へ流してしまうと、ロウが固まり詰まってしまう可能性がありますのでご注意ください。いずれにしても陶器製品は水分を吸ってしまうので、漬けてお手入れするのはおすすめ出来ません。
便利グッズ 『ローがとれます』
▼シューッと吹き付けて使う、ロウの除去剤です。
画像をタップすると詳細をご覧いただけますよ。
おりんを磨こう
新しい時はピカピカだったおりんも、長く使うとどうしてもくすみが発生してしまうものです。
特に真鍮製のおりんは素材の特性上、酸素に反応して変色してしまいます。
出来れば日ごろから柔らかい布で拭いたりしてお手入れしてくださいね。
くすみや変色が気になるようになってきたら、真鍮用の磨き粉を使用してしっかりお手入れすると綺麗になります。
磨き粉はホームセンターなどで販売されています。
ペースト状のものからシートタイプまで色んな種類がありますので、使いやすいものをお選びくださいね。
筆者のいる店舗では展示しているおりんのお手入れにペースト状の磨き粉を使用しています。
磨いていると磨き粉の粉が広範囲に飛んでしまうので、出来れば新聞紙などを敷いてその上でお手入れすることをおすすめいたします。
お手入れ中の様子を動画でご紹介
▼画像をタップするとInstagramより動画をご覧いただけます。
まとめ
春のお彼岸に向けて、お仏壇周りのお手入れについてお話してまいりました。
お子さまへ祈りを捧げる大切な祈りの場、どうぞ綺麗にお手入れしてお彼岸をお迎えくださいませ♪