ペット仏壇・仏具の専門店として、2008年の創業以来、累計15万人以上のペット供養のお手伝いをしてきた「ディアペット」が、
ペットの火葬や葬儀、ペット供養、ペットロスなど、ペットの旅立ちにまつわることを、専門店ならではの視点でお伝えします。

ペット仏壇・仏具の専門店として、2008年の創業以来、累計15万人以上の供養のお手伝いをしてきた「ディアペット」が、火葬や葬儀、供養の仕方など、ペットの旅立ちにまつわることを、専門店ならではの視点でお伝えします。

ベトナム・ハノイのペット霊園事情 ~ Te Dong Vat Nga Pagoda(テ・ドン・ヴァット・ンガ・パゴダ)へ行ってきました!~

海外のペット霊園・葬祭事情

2023年12月、ベトナム・ハノイにあるTe Dong Vat Nga Pagoda(テ・ドン・ヴァット・ンガ・パゴダ)に伺いました。
ペット霊園を開園したのは、オーナーのグエン・バオ・シンさん。シンさんは子供の頃、小さな昆虫が亡くなっているのを見かけるとすぐに埋葬していたほど愛情深い方です。

「夢中になるほど動物が好き、じゃないとこの仕事は出来ない。」

以前にそうお話されていたシンさんの動物たちへの愛情は、霊園のいたるところにあふれていました。

車とバイクが道狭しと走るアジアの喧騒を感じるにぎやかな通りから、一本入った場所にあるその霊園には、驚くほどに静かで穏やかな空気が流れていました。こちらには2000頭以上の犬や猫が眠っているのだとか。

ペット霊園内には沢山の動物たちの小さなお墓が建てられていて、輝くような黄金色の竹と鮮やかなお花に囲まれています。ご家族が手向けられたお線香の香りが、この日も霊園を包むようにあたりに漂っていました。

小さなお墓には、そこに眠るたくさんの動物たちの写真が飾られています。
写真には、小さな家族の名前と旅立った大切な日付が記されていました。

「この写真一枚選ぶのも、きっと悩まれただろうな」

ふとそう感じたのは、ディアペットがご縁をいただいてきたご家族の姿と重なったからです。
わが子を想う気持ちのあたたかさは、かけがえのない日々を共に過ごしてきた家族なら、どこに暮らしていてもきっと同じなのでしょうね。

この日も、お子さまの火葬が執り行われていました。
日本と同じような電気を使用して火葬する電気炉もあるそうですが、この日は薪を使った伝統的な火葬をされていて、日本とは違うハノイの文化に触れさせていただく機会にもなりました。

伺ったのがクリスマスシーズンということもあり、小さなクリスマスツリーが飾られていました。
こうしたところにも、シンさんとご家族のあたたかな愛情を感じますね。

この霊園は2010年に建設され、同時期にペットホテルサービスも開始されたそう。
当時はペットの供養をすることがなかなか世間に受け入れられず厳しい言葉を受けたこともあったようですが、今では何千もの小さな家族が眠るかけがえのない祈りの場となっています。
日本と同じように、お盆には沢山のご家族がお参りに来られるのだとか。

このペット霊園には「Te Dong Vat Nga」と書かれた仏塔があります。
「Te Dong Vat Nga」とは、「人と動物は平等である」という意味です。

人も、動物も、その魂は同じように大切に扱われるべきだという信念のもと運営されてるTe Dong Vat Nga Pagoda(テ・ドン・ヴァット・ンガ・パゴダ)。
これからも、そこに眠る小さな家族たちがどうか安らかであるよう、心より祈っています。

『 Te Dong Vat Nga Pagoda 』
Ngõ 167, Tương Mai, Hai Bà Trưng, Hà Nội,
ハノイ市ホアンマイ区チュオンディン通り167番地