セキセイインコちゃんが虹の橋を渡りました 死別体験記 ~Y.Kさまの場合~
埼玉県にお住まいのY.K様よりお寄せいただいた
セキセイインコちゃんとの死別体験記です。
事故でした。
飛ばない鳥さんにありがちな、、、事故でした。
日頃から、家族みんなで気をつけていたのに、、、
その日は、本当にあっけなく訪れました。
子どもが誤って踏んでしまったのです。
私も子どもたちも、あまりの急な出来事にパニックになりそうでした。
でも、私はすぐにわかりました。
あぁ、お別れだと。
過去、何羽かの大事な子を同じように亡くしていたからです。
私の手の中で、私を見上げて旅立ちました。
踏んでしまった本人は、半狂乱でした。
私も取り乱しそうになりましたが、先ずは、子どもたちを落ち着かせることが先決でした。
ですが、踏んでしまった息子に私の言葉が届きません。
そこで、日頃から鳥さん仲間として懇意にしている方に電話し、息子を落ち着かせてもらいました。
その後、これも懇意にしているお寺の住職に電話し、話をしてもらいました。
そして、早いうちに供養してあげるからおいでと言っていただき、その日のうちにお寺へ連れていきました。
鳥仲間さんご夫婦も来てくださり、みんなでお経をあげ、仏様へお願いをしました。
その時に、住職からお話しいただいた言葉が、私たち家族を救ってくれました。
「動物が、普段信仰心の薄い(毎日お経をあげたりしていない)人間を仏様の前へ連れてきてお経をあげさせるということは、とても徳の高い行いをしたんですよ。
それだけで、座布団100枚なんです。
ですから、この子は自動的に極楽浄土へのエスカレーターに乗って必ず極楽浄土に行くんですよ。
何も心配しなくていいです。
こんなに小さい鳥さんが、これだけの人間を瞬時に動かした。
すごいことです。素晴らしいことです。幸せな鳥さんですね。
感謝しましょう。」
こんな風に、わかりやすくお話しくださいました。
そして、運命というものがあり、今回のお別れは、悲しいけれど、この子のこの世での運命だったんだと。
決して、自分を責めてはいけないよ 。この子は君を恨んでいないよ。と、息子にお話しくださり、息子もようやく落ち着くことができました。
もちろん、私ともう一人の息子も。
片道2時間半もかかる距離でしたが、帰りは三人とも心穏やかに帰ってきました。
そして翌日、家族で無事に送り出し、綺麗なお骨になって帰ってきました。
いまは、もとのケージの中で静かに眠っています。
毎日、あの子を感じます。
いつもの場所にいたり、私の肩にいたり、、、
キッチンにいると、何作ってるの?あ!人参好き~ などと話しかけてきます。
とても穏やかです。
可愛くて賢くて優しい子でした。
いまは、あの子に会えたこと、一緒に過ごしたかけがえのない日を胸に、毎日を送っています。
四十九日に向け、こちらで位牌を作っていただいています。
これからもずっと忘れません。