ペット仏壇・仏具の専門店として、2008年の創業以来、累計15万人以上のペット供養のお手伝いをしてきた「ディアペット」が、
ペットの火葬や葬儀、ペット供養、ペットロスなど、ペットの旅立ちにまつわることを、専門店ならではの視点でお伝えします。

ペット仏壇・仏具の専門店として、2008年の創業以来、累計15万人以上の供養のお手伝いをしてきた「ディアペット」が、火葬や葬儀、供養の仕方など、ペットの旅立ちにまつわることを、専門店ならではの視点でお伝えします。

わんちゃんが虹の橋を渡りました 死別体験記  ~Iさまの場合~

ペット 死別体験記

兵庫県にお住まいのI様よりお寄せいただいた
犬ちゃんとの死別体験記です。

ティアは入院していました。
ある朝 ティアの相方のナイトと一緒に
ティアの面会に行きました。

ティアの部屋に行くと
ほとんど力が無い状態で
目もほとんど見えていないのに…
おすわりをして こちらを見てくれました。
朝からずっと眠っていたらしく
病院の先生もびっくりしていました。

後ろ足の筋肉もほとんど無くて…
もぅ立て無い状態だったのに
体を起こし全身の力を使い
倒れながら うちの方に寄って来てくれました。
「ティア 無理すなよ!」
と言い うちはゆっくり横にして
ゆっくり撫でてあげました。

この時 抱っこしてあげれば良かったと
今でも後悔しています…。

お昼になりパパから電話がかかってきて
ティアにも声を聞かせてあげました。

「ティア!パパから電話やで〜」

ティアは目をゆっくりパチパチしました。

…同時に微かに呼吸が変わりました。

変な胸騒ぎがし嫌な予感がしました。

「…パパ、ちょっとすぐ病院来てくれへんかな?
うち、ちょっと先生呼ぶわ…!」

その瞬間ティアの瞳の色がスーッと引いて行きました。
先生を呼び振り返ると前足がピーンと伸び始めました。

先生は手術台にティアを運び心肺蘇生をしました。

うちは別室に連れて行かれました。

そうしているとパパが病院に到着し
電話を切ってからの事を全部話しました。

暫くすると先生が来て
心肺蘇生をして何とか息をしてくれましたが
体温も低くてICUに入り様子を見る事になりました。
また何かあれば連絡しますと言われ
離れたくなかったけど1度家に帰りました…。

2時間程してから病院から電話があり
うちらが帰ってから1回また心肺蘇生をしたと…

…覚悟を決めパパとナイトと一緒に病院に向かいました。

病院に行くとティアがしっかりこっちを見てくれてました。
ゆっくり撫でてあげました。
さっきより呼吸も弱く 体温もあまりありません。
それでもゆっくり目をパチパチして
見つめてくれてました。

うちは先生に…
「…すみません、ティア 連れて帰ります…!」

先生も涙目になり
「解りました…。ティアちゃん!帰るよ〜」
と言い点滴を外し帰る支度をしてくれました。

準備の間 待合室に向かう途中に…
先生が来て
「ティアちゃん 呼吸してないの…」

ティアは虹の橋を渡ってしまいました…。

先生はペット用の小さな棺にティアを
寝かせてくれました。

帰る途中 車の中で妙に冷静な自分が居ました。
お花を準備しティアの好きなご飯を買って…
家に着きました。

棺を開けティアを見ると
今にも起きて来そうな感じで眠っていました。

最後に抱っこしました。

ものすごく軽くすぎて…
ナイトより重くて 飼い主に似ておしりも
大きかったのにね…。

棺に寝かし…
緊張が切れたのか涙が溢れ出しました。

いつの間にか眠りについてしまい
迎えたくない朝が来ました…。

ティアを見ると昨日と同じままで
撫でてみると昨日より硬くなっていました。

悪い夢では無かったんやね…。

その日は朝から大雨でした。

ティアとお別れの為 パパとナイトも一緒に
家を出ました。

不思議な事に雨がやみました。

火葬場へ着くと…
まさに淡路島のおっちゃん‼︎て感じの人が
迎えてくれました。
待って居る間はほぼ外に居る状態でしたが
その おっちゃんが飼っている
ピットブルに会わせてくれたり
色々なお話をしてくれたりと…

逆に それが気持ち的に救われました。

そして火葬が終わり骨壷に納め
ティアを連れて帰りました。

家に着くと また雨が降り出しました。

たまたまにしても びっくりしてしまい…
今までに体験した時の無い何とも不思議な式でした。

今でもティアのベッドは
そのままの状態にしています。
まだ近くに居るような気がして…
家に帰ったらまたベッドで寝ているような気がして…。