愛犬との死別体験記 ~ritzさまの場合~
東京都にお住まいのritz様よりお寄せいただいた
チワックスちゃんとの死別体験記です。
去年末に悪性リンパ腫と診断され、抗がん剤治療してももって9ヶ月と言われ、しなければ4週間とつらい選択を迫られましたが、病院通いや、副作用を考え、この子にとって苦痛だけを取り除くことを最優先として、たとえ短くても元気で生きてくれればと緩和治療を選びました。
その後担当していただいた獣医さんとたくさん話し合い、アドバイスをいただき、薬が合ったのもあり、8ヶ月生きてくれました。7月後半から少しずつ弱って来てしまいましたが、それまでは、元気でごはんもいっぱい食べて、亡くなる2日前までごはんもちゃんと食べてくれました。歩くのもままならなくなっても、足を引きずりながらトイレに行こうとする姿や、最期まで懸命に生きようとする姿に、尊敬すら感じました。
最期は、荒い息遣いがピタッと止まり、静かに微かな呼吸と、心音がゆっくりゆっくり止まり、その間に、『ありがとう!ありがとう!大好きだよ、本当にありがとうね』と声をかけ続けました。
可愛い顔のまま亡くなって、よかったです。苦しかったはずなのに、それを見せることもなく、ほんとに穏やかでした。
しばらくつらく寂しく悲しいけど、でも、あの子と出会って家族になって、たくさん助けてもらい愛をもらいました。だからかける言葉はやっぱり、ありがとう!です。
【ディアペットより】
この度はお悔やみ申し上げます。
悪性リンパ腫という難しい病気との闘い、本当にお疲れ様でした。
お子さまもritzさまも、二人三脚で頑張ってこられたのだと思います。
最期まで懸命に闘うお姿、「敬意すら感じた」とのこと、きっと美しいものだったのだと想像します。この愛くるしいお顔で、小さな身体で、最期までお子さまらしくお過ごしになったのですね。そのことを想うだけで、お子さまに想いを馳せて、祈らずにはいられません。お子さまがお空で安らかに、楽しくお過ごしになられますことを祈っております。
【ペットロスの観点から】
ritzさまの深い愛を感じる、とても素晴らしいお別れ体験記をお寄せくださりありがとうございます。
大変な病気と闘われ、緩和治療を選ぶことも勇気が必要だったのではないかとお察しいたします。少しずつ死に近づいていくことを感じるのは、頭ではわかっていることであり、準備をすることもできたかと思いますが、心の折り合いをつけることが難しい日もあったのではないでしょうか。
その中で、命の尊厳を大切にし、感謝の気持ちを伝え続けているritzさまに、わたしも敬意を抱きます。
どんな別れであっても、辛く、悲しいものです。その気持ちと、感謝の気持ちを大切に、これからもお子さまへの愛を伝え続けてください。