愛犬との死別体験記 ~YTさまの場合~
兵庫県にお住まいのYT様よりお寄せいただいた
柴犬ちゃんとの死別体験記です。
最愛のベニが15歳と半年で3か月前、私の腕の中で天国に旅立ちました。
ベニとの出会いは前の仔を亡くして悲しみに暮れていたときふと通りかかったペットショップでした。セールの札がかけられ、この仔はどうなるんだろうと気になり、数日後みにいくとまた値段が下げられていたのでこれはもう連れて帰ろうと思い衝動的に連れて帰りました。今思うと生まれて半年間、私のことを待っていてくれてたのかな、、とも思ったりします。
ベニのおかげで前の仔のペットロスは癒され、その後も悲しい出来事などがありましたが癒され続けました、本当に感謝しています。
最後の半年間は認知症の症状もでてほとんど歩けなくなり、介護生活となりました。自宅で仕事をしていた為、介護はできましたが仕事を介護でイライラしていたこともあり、一度だけベニを突き飛ばしてしまったことがあります。。。
もちろんすぐに我に返りベニを抱きしめ、自分の愚かさに泣きながら謝り続けました。あの日のことは今でも大きなしこりとなっています。
そんななか、最期の数日は尿毒症を発症し食べられなくなってしまいました。なんとか食べてもらいたくて手を尽くしましたが日に日に弱っていくベニを抱きしめることしかできませんでした。。。抱きしめながら私がベニのおかげでどれだけ幸せだったかを話し、ありがとうと言い続けました。
最期は結局家で看取りましたが病院に連れて行ったほうがもしかして長生きできたのかも・・と思ったりもしますが苦しむ時間をなるべく短くして自然にお迎えが来るようにと思い家で看取りました。
ベニが天国に行ってからもうすぐ4回目の月命日が来ますがまだ毎日遺骨を抱きしめ涙が止まらない日々です。。。少しずつ外に出るようにしていますがそれでも以前のように楽しめない自分が情けなく、ベニに心配をかけているのが申し訳なく、気にかけてくれる友達にも申し訳なく思っています。
でももう少しだけ時間をちょうだいね、とベニにはお願いしています。
いつか心からの笑顔をベニの遺影に向けられる日がくることを願い、日々を過ごしています。
ベニ、ずっとずっと大好きよ、ありがとう。
※写真はイメージです
【ディアペットより】
この度は心よりお悔やみ申し上げます。
ベニちゃんがどれだけYTさまにとってどれだけ大きな存在だったのか、お話を伺っているだけで深く感じ入ります。
わんちゃんの介護は、想像以上のものとお察しします。どんなに愛情が深くても(もちろんあってはならないことかもしれませんが)きつく当たってしまうことがあるのかと思います。その時をやり直すことはできませんが、ベニちゃんへの愛は変わらぬものかと存じますし、それにより一層の関係が築かれたこともあるのではないでしょうか。
まだまだ、悲しみが癒えるには時間がかかるかと思います。いつか、笑顔のベニちゃんのご遺影の前で、一緒に笑える日がきますよう、お祈りしております。
【ペットロスの観点から】
4回目の月命日を迎える前とのこと、まだまだ涙が出て当然の時期だと思います。どうかしっかり悲しみを感じながら、同時にベニちゃんへのあふれる思いを感じてください。
いまは寂しい、辛いという思いもあるかと思いますが、きっと心があたたまるような思いが勝ってきて、いつか笑顔でベニちゃんと向かい合える日がくると思います。
YTさまは死に向かっていく「介護」という一番難しい時間を過ごし、死を受け止めていらっしゃいますから、きっと大丈夫だと思いますよ。