ペット仏壇・仏具の専門店として、2008年の創業以来、累計15万人以上のペット供養のお手伝いをしてきた「ディアペット」が、
ペットの火葬や葬儀、ペット供養、ペットロスなど、ペットの旅立ちにまつわることを、専門店ならではの視点でお伝えします。

ペット仏壇・仏具の専門店として、2008年の創業以来、累計15万人以上の供養のお手伝いをしてきた「ディアペット」が、火葬や葬儀、供養の仕方など、ペットの旅立ちにまつわることを、専門店ならではの視点でお伝えします。

猫ちゃんが虹の橋を渡りました 死別体験記  ~ワンニャンのママさまの場合~

ペット 死別体験記

三重県にお住まいのワンニャンのママ様よりお寄せいただいた
猫ちゃんとの死別体験記です。

名前はモッチ
モッチとの出会いは 17年前 小学生の息子と家の猫ちゃんを獣医さんに連れて行った時です
獣医さんから『里親さんを探している子猫がいるんですよ』と聞かされ 息子が『見たい』と言ったので見せてもらう事になり
連れてきた子猫がモッチでした
モッチはハゲハゲでガリガリに痩せていて 子猫の可愛いさがない猫ちゃんでした
獣医さんの話では 餅粉の入ったネズミ捕りの中で動けなくなっていたとの事でした
警戒心が強く 人に怯えていると言っていました
私が触ろうとすると怖がっていました
ですが 何故か息子に抱かれた時 モッチは 安心しきった様子で息子に甘えていました
私は 連れて帰る予定ではありませんでしたが 息子が『この子 うちに連れて帰ろ 僕が世話するから』と
子猫のモッチをしっかり抱いて 真剣に私に言っていた息子を覚えています
息子は 猫ちゃんが大好きでコンビニで雨に濡れた猫ちゃんを見つけると自分は雨に濡れながら
猫ちゃんが濡れない様に傘をさしていた子です
息子がモッチを抱きしめて離さないのを見て 獣医さんも 人を警戒する子なのに
息子さんが大好きみたいですねと言われ
私も犬や猫が大好きなので子猫モッチを家族に迎える事にしました
名前は 獣医さんで餅粉まるけだったのでモッチと呼ばれていて
息子が 名前は変えずに そのままモッチにしようと言い 命名 モッチ
家にいた先住猫もすぐにモッチを受け入れてくれて いつもベッタリの二匹でした
モッチは 今まで この17年間 病気やケガをした事がありませんでした
そんなモッチが 今月 10月9日 突然 痙攣を起こし 緊急で獣医さんに連れて行き
血液検査 レントゲン検査をしました
臓器 腎臓 肝臓 心臓には 全く異常がない事から 脳の病気ではないかと言われました
痙攣が起きてからモッチの意識がもうろうとした状態で全く立つ事もできず
グッタリとしたまま
獣医さんでは 点滴と注射をしてもらいましたが
獣医さんから この状態だと いつ亡くなっても おかしくない状態です
今夜 亡くなってしまうかも知れません
入院はさせずに家で家族で見守ってあげて下さい そう言われました
もし モッチが明日まで持ってくれたなら 明日 朝 連れて来て下さいと言われました
モッチを抱きしめ家に帰り
息子と2人 モッチに付き添い見守りました
何度も息をしているかを息子と確認していました
そして10月10日 モッチは大丈夫 生きてくれている
モッチを連れて朝 獣医に走りました
獣医さんからは まだ 状態は昨日と同じだと言われました
獣医さんから 毎日 点滴と注射に来て下さいと言われ 飲み薬をもらいました
その日の夜 水に溶かした飲み薬をシリンジでモッチの口に入れると飲んでくれました
獣医さんから体力をつける為に子猫用ミルクや流動食を食べてくれる様なら食べさせて下さいと言われていたので
子猫用ミルクと流動食を入れたシリンジをモッチの口に入れるとモッチは口を動かし食べてくれました
朝 から息子が帰るまでのモッチのお世話は私
夜から朝までの モッチのお世話は息子が進んでしてくれました
モッチは毎日 獣医さんでの点滴 注射を頑張ってくれました
流動食の量も少しずつ増えて 自分の手を舐める姿も見せてくれました

獣医さんからは もし このまま回復に向かっても脳に障害が残り善悪が分からない状態
意識障害が残ったままの状態かも知れないと言われました
この時 モッチの目が見えていないと聞かされました
獣医さんから そう言われた夜 息子に獣医さんから言われた事を伝えると
息子は モッチの命があってくれただけでいいと言いました
私も息子と同じ気持ちでした
意識障害で私達が分からない状態でも ずっとオムツでも構わない
モッチの命が助かってくれたなら 生きて私達の側にいてくれたなら
モッチの温もりに触れられるなら
毎日 少しづつ流動食の量も増えてきている 自分で立ち上がろうと手足に力を入れる様になってきた
モッチは元気になってきている
このまま回復に向かってくれる そう信じていましたが
10月15日の夜中 モッチが2度目の痙攣を起こしました
前回の痙攣とは違い その時の痙攣は ヨダレを垂らし 動かないはずの体が
痙攣で仰け反り モッチは 苦しそうでした
息子が 痙攣で苦しむモッチを抱こうとして モッチの牙が息子の指に食い込み 息子の手は血まみれになりました
獣医さんから モッチが痙攣を起こした時には 絶対に触らない様にと言われていました
噛みつかれるからと
ですが 息子は 痙攣で苦しむモッチを ただ見ているだけ何てできなかったんです
モッチに噛まれ 血まみれの手になりながらも 噛まれた指をティッシュで押さえて
モッチ モッチと名前を呼び続けて モッチの体を撫でていました
痙攣がおさまったのは 16日の朝
モッチの呼吸が荒くなり… モッチは静かに息をひきとりました
あんなに苦しそうだったモッチなのに 最期の時 モッチが私達に見せてくれた表情は
元気だった頃のモッチ 甘えん坊のモッチの寝顔でした
脳の障害で私達の事も分からないだろうと獣医さんに言われていましたが
最期を迎える時 モッチの意識は戻ったと思っています
モッチの見せてくれた寝顔は 大好きだった息子へのモッチの思いだと
そう思っています

獣医さんから もう ダメだと言われてから7日間 モッチは頑張ってくれました
本当に頑張ってくれました
モッチは 私と息子に7日間 一緒に過ごす時間をくれました
モッチと過ごした この7日間は息子と同じ気持ち 同じ思いで
家族として1つになれた時間でもありました

モッチの火葬は10月18日にお願いしました
モッチと もう少し一緒に居たくて
モッチが綺麗なままでいてくれる様に 部屋のエアコンを19℃にして モッチのお腹周りの下には保冷剤を入れていました
モッチの周りには お花をたくさん飾りました
私の母もモッチにと お花を買ってきてくれました
友達からもモッチにお花が届きました
友達から届いたお花には モッチへのメッセージが書いてありました
モッチ 頑張ったね
お空から お兄ちゃん ママを見守ってあげてね…と
火葬までの間 モッチの体を毎日 綺麗にふいてあげました

10月18日 火葬は移動火葬車で自宅に来てもらい 自宅で家族立会いで火葬をしてもらいました
モッチをお花で囲み モッチの好きなおやつやフードを入れ
モッチの口にお水を少しあげました
モッチの尻尾の毛を少し切って残しました
火葬車にモッチを運び 息子 私 母が交互にモッチを抱きしめ モッチの体にお別れをしました
火葬後 モッチのお骨は 家族で1つ1つ拾いました
今 モッチの喉仏は骨壺と一緒に置いてあります
牙 爪 尻尾は 遺骨ペンダント 遺骨カプセルに入れました

モッチの姿が見えないのは とても寂しくて 悲しくて 涙がこぼれます
モッチを抱く事も触れる事も もうできません
後悔も たくさんあります

でも 今モッチに伝えたい言葉は 後悔している事や悲しみの言葉では ありません
頑張ってくれたモッチに そんな事は言えません
もうダメだと言われた日から7日間 頑張ってくたモッチ
この7日間に流動食を私達の前で少しづつだけど量が増え食べてくれる様になったモッチ
自分の手を舐める姿を見せてくれたモッチ
撫でるとゴロゴロと喉を鳴らしてくれたモッチ
苦しかったはずなのに 最期の時 私達に可愛い寝顔を見せてくれたモッチ

頑張ったねモッチ
偉かったね モッチ

モッチ ありがとう
そう伝えたい

モッチは これからも ずっと ずっと大切な家族
ずっと ずっと 愛してる

虹の橋の話が本当なら
いつか 又 モッチに会える
そう信じています