ペット仏壇・仏具の専門店として、2008年の創業以来、累計15万人以上のペット供養のお手伝いをしてきた「ディアペット」が、
ペットの火葬や葬儀、ペット供養、ペットロスなど、ペットの旅立ちにまつわることを、専門店ならではの視点でお伝えします。

ペット仏壇・仏具の専門店として、2008年の創業以来、累計15万人以上の供養のお手伝いをしてきた「ディアペット」が、火葬や葬儀、供養の仕方など、ペットの旅立ちにまつわることを、専門店ならではの視点でお伝えします。

愛犬との死別体験記 ~S.Iさまの場合~

ペット 死別体験記

京都府にお住まいのS.I様よりお寄せいただいた
パピヨンとチワワのハーフちゃんとの死別体験記です。

元々は僧坊弁閉鎖不全症を患い、今年のお正月に心不全からの肺水腫により心肺停止状態から生還しました。あの状態から還る子はみたことないと獣医さんを驚かせた奇跡のわんこでした。さすがに週1回の通院は続きましたが、いつも元気ですと伝え心臓のお薬をもらうだけの日々。

そんな日々がずっと続くだろうと思っていたのですが、6月の終わり頃から、なんだかしんどそうといった感じの日が増えていきました。それでも食欲もあるし病院で利尿剤の注射をしてまた元気になりを繰り返しながら、この夏さえ乗りきれる事が出来たらと先生と話していました。

8月の初めに非常に状態が悪くなったけれど、それも乗り越えました。今年は初盆の供養がありどうしても留守をしなければなりませんでした。とりあえず落ち着いてはいたのですが遠距離を連れて行く訳にもいきませんでした。病院の先生にお願いして…それが最後になってしまいました。

電話で様子を聞いてもご飯もしっかり食べて落ち着いて過ごしているとのことで安心していました。8月14日の供養が終わり次第迎えに行く事になっていました。なのにその日の早朝にひとりぼっちで逝かせてしまいました。まだ8歳4ヶ月でした。逝くときには私の腕の中でと思っていたのに…あと半日だったのに。先生のお話ではほとんど苦しまずに逝ったと…。

最後の最後に離れてしまった事が悔やまれてなりません。迎えに行った時には親バカだけど、本当に穏やかな綺麗な顔をしていたのでそれだけが救いでした。
もしかしたらお正月に失う命だったのに頑張って頑張って8ヶ月余計に生きてくれたのかなと思う事もあります。火葬の時には真っ直ぐに空へ昇る姿をぼんやり見ていました。

ずっと一緒だったのに最期に一緒にいられなくてごめんねと言う思いは消える事はないと思います。
それでも、祭壇を作り自分なりの、あの子に似合いそうな仏具を揃えあの子の居場所を整えた時に、供養というのは飼い主である自分自身の救いでもあるのだと思いました。まだまだふいに涙する事もありますが、いつかあの子に笑顔で逢いたいと思います。たった8年だけど、あの子といられて幸せでした。

【ディアペットより】

この度はお悔やみ申し上げます。
お身体を患いながらも勇敢に生きたお子さまだったのですね。
まだまだお若い旅立ち、S.Iさまのご心痛を思うと胸が痛みます。
S.Iさまのおっしゃるとおり、供養というのは遺されたもののためでもあると、
わたしどもも考えております。
日々ご供養の場でお子さまに想いを馳せることが、わたしたちを少しずつ癒し、支えてくれるものかと思います。
なかなか悲しみは癒えるものではありませんが、どうかご自愛なさってくださいませ。

【ペットロスの観点から】

最期を看取れなかったことを悔やむ飼い主様はとても多く、お気持ちはよくわかります。でも、大事なのはその一瞬ではありません。
野生の動物は、自分の死を悟ると、群れから離れてひっそりと旅立っていきます。ペット達は野生ではありませんが、動物は死の時を選ぶ、ということは言えるのではないでしょうか。お子さまは、きっと心配をかけないようにしたかったのでしょう。最後のやさしさです。そのことを否定せず、そしてご自身を否定せず、ただ旅立ちがその時であったのだと受け入れることができたら良いですね。

そして、これまでの闘病を頑張ったことや、生還した軌跡をたたえ、共に過ごした時間を慈しんでみてください。S.I様のお子さまは、とても素晴らしいお子さまですよ。